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会社法第三百八条とカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)とGoing Going Gone(Bob Dylan)

今回の日産とルノー(実質的株主はフランス政府)との暗闘に伴うカルロスゴーン失脚に関しては会社法第三百八条が問題となってくる。以下の条文を見てみよか。おっとその前にルノー(実質的株主はフランス政府)は日産の株式の43.4%を取得しており、日産はルノーの株式の15%しか持ってない、っちゅう事と実際の経営としてはルノーは日産がなければなーんも出来やせんということ(寄生してるっちゅうこったな)は前提として押さえておこうか。

(議決権の数)
第三百八条 株主(株式会社がその総株主の議決権の四分の一以上を有すること
その他の事由を通じて株式会社がその経営を実質的に支配することが
可能な関係にあるものとして法務省令で定める株主を除く。)は、株主総会において、
その有する株式一株につき一個の議決権を有する。ただし、単元株式数を定款で定めている場合には、一単元の株式につき一個の議決権を有する。
2 前項の規定にかかわらず、株式会社は、自己株式については、議決権を有しない。

これを日産、ルノー(実質的株主はフランス政府)に当てはめてみる。

ルノー(実質的株主はフランス政府ってしつこいか)日産ルノーの議決権の四分の一以上を有することその他の事由を通じて日産がその経営を実質的に支配することが可能な関係にあるものとして法務省令で定める株主=ルノーを除く。)は、日産の株主総会において、その有する株式一株につき一個の議決権を有する。ただし、単元株式数を定款で定めている場合には、一単元の株式につき一個の議決権を有する。

日産がルノー株をあと10%買い増しすればルノーは議決権が無くなり日産には手を出せなくなるってことだ。すでに2015年11月30日に日産は取締役会で事前の了解なしに日産がルノーの株式を追加取得できないという契約の見直しを決めていたんだな。

要するにフランス政府は日産を食い尽くしてやろうとしていた訳だが、切れ者の日産顧問弁護士がこの絵を描いたんだな。ま、フランス政府はご苦労さんでした、はいそれまでよ、ということだ。

日産は親父がずっと乗っていたけれど(スカイライン)ゴーンになってからは興味がなく自分で車を買う時もまったく選択肢になかったな、正味の話。

カルロス・ゴーン氏にはノーベル文学賞受賞者であるところのアメリカ人シンガーソングライターBob Dylan氏のこの歌を捧げよう。

Going Going Gone by Bob Dylan 

ゴーイングゴーイングゴーン(行って行って行ってしまった)

I’ve just reached a place Where the willow don’t bend

超訳 私は柳が捻じれていない場所にちょうど着いた

There’s not much more to be said It’s the top of the end

超訳 多くを語ることはない。それは終わりの頂点だ。

I’m going I’m going I’m gone

超訳 私は行って、行って 去った。

I been walkin’ the road I been livin’ on the edge

超訳 私は道を歩き端っこで生きている

Now, I’ve just got to go Before I get to the ledge

超訳 私は棚に着く前に行かなければならない

So I’m going I’m just going I’m gone

超訳 私は行って、行って、去った。