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大滝詠一読本完全保存版 別冊ステレオサウンド

大滝詠一読本完全保存版を購入。

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聞いてみたくてたまらなくなる音源がいくつか紹介されていた。

湯浅学による駒沢裕城インタビュー(P18)

湯浅「(前略)アルバム『ゴー!ゴー!ナイアガラ』の発売記念ライブ(76年10月7日日比谷公会堂)の時,アンコールが終わってもほとんどの客が残っていて,後幕が上がって片付けが始まってもまだ帰らない。そこに大滝さんが出てきて,「よーし,待っとれ」と言って駒沢さんを連れてきて,ふたりだけで「空いろのくれよん」をやった時があって,それはもう感激しました。その時自分でこっそり録ったテープは,今も大事にとってあります。」
駒沢「ああ,その時のことはよく憶えています(笑)(後略)」

うおおおおおお。

湯浅学「NIAGARA 45RPM VOXを聴いて」P48

『「幸せにさよなら/ドリーミング・デイ」はナイアガラがコロンビア配給になってからの最初のシングルで『ナイアガラトライアングルVOL.1』リリース時に,伊藤銀次,山下達郎,大滝詠一の3人が一同に会したナイアガラ・トライアングル名義の唯一の録音。実際はそれぞれ別々に(一回でOKだったという)歌ったトラックをミックスしたもの。3人で公けに歌ったのは,76年3月29日東京芝のABCホールでの「ナイアガラ・トライアングル発売記念コンサート」の時だけだった。』

ああああぃいいいいい,ゆ,湯浅さん,このコンサートの音源も持ってるんでしょう?

湯浅学「大瀧詠一提供作/プロデュース作」P169

『70年代のナイアガラが開店休業の時にその音頭ものにとんでもない怪提供作が生まれる。雑誌『ビックリハウス』が歌詞を公募,大滝が作・編曲・プロデュースを手がけた「ビックリハウス音頭」だ。歌うのは読者の女子高生3人組=デーボ。様々なロック・ポップス・童謡・民謡その他のフレーズをたたみかけるようにつぎはぎした、「レッツ・オンド・アゲン」のイントロをさらに発展させた折り込みものである。今ならサンプリングでやることを,”すべて”人力でやってのけた,とんでもないミュージック・コンクレート作品でもある。ジョン・オズワルドの「Plexure」を聴いたとき,真っ先に思い浮かべたのがこの「ビックリハウス音頭」だったことは強調しておきたい。』

ジョン・オズワルドとビックリハウス音頭の結び付け,これぞ湯浅学の面目躍如たる文章だ。この「ビックリハウス音頭」の音源はニコニコ動画で聞くことが出来るが,ぜひとも「レッツ・オンド・アゲン」に収録して欲しい。ジョン・オズワルドの「Plexure」も聞きたくなってしまった。

「別冊ステレオサウンド」次回の特集は,ルディ・ヴァン・ゲルダーとのことで,これも多分買うことになるだろうが,それにしても,このムックを購入した人の男女比と平均年齢を知りたいものだ。